かつてはホワイトカラーが主流だった時代
一昔前までは、ホワイトカラーの職種が出世の王道でした。
特に総合職と呼ばれる職種は、昇進の機会が多く、管理職への道が開かれていました。
しかし、時代は変わりつつあります。
現在では、単なる管理業務を担う中間管理職が増えすぎた結果、組織において「実際に価値を生み出しているのか?」が問われるようになっています。
そして、この流れを決定的に変えたのがインターネットとAIの進化です。
AIの台頭で管理職の価値が低下
今やAIの進化により、情報収集・データ分析・検証などの業務は人間よりも圧倒的に早く、正確に処理できるようになりました。
もちろん、まだ不完全な部分もありますが、単純な判断やルーチン業務ではAIが勝る場面が増えています。
そのため、企業は人間がやるべき業務とAIに任せる業務を切り分ける動きを加速させています。
結果として、中間管理職の業務は省力化・省人化が進み、単なる「指示役」は不要な時代になりつつあるのです。
では、どんな人材が求められるようになるのでしょうか?
現場で直接価値を生み出せる人材が強い
これからの時代、求められるのは「実際の現場で活きる力」です。
つまり、サービスを直接提供する人、製品を生み出す人の価値が高まるのです。
具体的には、
- 職人・エンジニア(ものづくりのプロ)
- 医療・介護の専門職(人の命を支える仕事)
- ITエンジニア・プログラマー(AIを使う側に回るスキル)
- 電気・設備関連の技術者(社会インフラを支える重要な仕事)
- 不動産や金融の専門資格を持つ人(高収入につながるスキル)
こうした分野のスキルを持つ人材が、今後さらに求められるでしょう。
「でも、今から現場仕事なんてできるのか?」と不安に思う人もいるかもしれません。
50代サラリーマンが考えるべきキャリア戦略
50代の多くは管理職に就いています。
しかし、前述のように管理職の価値は相対的に低下しています。
では、50代の私たちがこの変化に対応するにはどうすればいいのか?
1. 新たな分野で活躍するための資格取得
- 宅建士(不動産業界で活躍できる)
- 簿記(経理・財務の仕事に役立つ)
- FP(ファイナンシャルプランナー)(個人向け金融アドバイスができる)
- 電気主任技術者(電験2種)(電気設備のプロとして独立も可能)
- 消防設備士(防災分野での需要が高い)
2. 現場での経験を積む
資格があるだけでは即戦力にはなりませんが、その資格を取得するための勉強を継続できる能力がある証明にはなります。可能であれば、副業や実務研修などを通じて経験を積むことが重要です。今の職場で「現場寄りのポジション」に移ることを検討する、もしくは転職や独立を視野に入れることも選択肢となります。何もしなければ10年後も「管理職の肩書きだけの人間」になってしまうかもしれません。
管理職から現場に戻ることに抵抗がある人もいるかもしれません。
しかし、同じ会社で現場に戻るのは面白みに欠けることもあるので、新たな分野への挑戦を考えるのも選択肢の一つです。
私自身も岐路に立たされている
私はまさにこの変化の中にいる50代の一人です。
管理職として長く働いてきましたが、「今後どう生きていくべきか?」を真剣に考える時期にきています。
FIRE(経済的自立と早期リタイア)を視野に入れつつも、
- 新たな分野でのスキル習得
- 資格取得による準備
- 現場で活きる力の強化
を進めている最中です。
「これからの時代に必要な力は何か?」
これは50代の皆さんにとっても、避けては通れないテーマではないでしょうか。
手に職をつける時代が再び到来している。
その現実に向き合い、今後のキャリアを見直すことが、50代以降の人生をより豊かにする鍵になるはずです。
最後まで読んでくれてありがとうございました!
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